消費者金融でお金を借りたいと思った時、「大手消費者金融ならどこでも同じ」という意見もあります。
テレビコマーシャルでもよく知られている「アコム」と「アイフル」も同じように思えますが、サービス内容や利率、申し込み方法、審査基準など、あらゆる方面から比較するとそれぞれにメリット・デメリットがあります。
そこで、消費者金融でキャッシングを考えている方のために「アコム」と「アイフル」どちらがお得かを比較してみたので、参考にしてください。
この記事の目次
「アコム」と「アイフル」の基本スペック
比較項目 | アコム | アイフル (キャッシングローン) |
---|---|---|
金利(実質年率) | 3.0%~18.0% | 3.0%~18.0% |
融資限度額 | 800万円まで | 800万円まで |
遅延損害金 | 実質年率20.0% | 実質年率20.0% |
即日融資 | 可能 | 可能 |
無利息期間 | 契約翌日より30日間 | 契約翌日より30日間 |
返済期間・回数 | 最長9年7カ月・~100回 | 最長11年11カ月・~143回 |
「アコム」と「アイフル」金利を比較する
「アコム」と「アイフル」の金利は、どちらも3.0%~18.0%となっています。
「アコム」には金利票があるので、極度額に対してどれくらいの金利が適用されるのかある程度分かります。
契約極度額 | 適用金利 |
---|---|
501万円~800万円 | 3.0%~4.7% |
301万円~500万円 | 4.7%~7.7% |
100万円~300万円 | 7.7%~15.0% |
1万円~99万円 | 7.7%~18.0% |
「アイフル」の場合、金利表がなく補足として「借入金額50万円までは年18.0%、借入金額100万円~300万円は年15.0%、借入金額300万円超は年12.0%で借入れされ、約定日制(毎月25日などの一定日)にて返済する場合を想定しております。」と利息制限法で定められた金利が書かれています。
どちらも同じ金利なので、初回の借り入れでは18.0%が適用されることになるでしょう。そのため、金利だけを見た場合どちらを選んでも大した違いはありません。
「アコム」と「アイフル」融資限度額を比較する
しかし消費者金融は、総量規制で「融資限度額は年収の3分の1以内」という制限を受けるので、800万円借りるには年収が2,400万円必要になります。
現実としてこれだけの年収があれば、お金を借りる必要はないでしょうし、あったとしても住宅ローンやマイカーローンといった総量規制の対象にならないものである場合がほとんどでしょう。
融資限度額は自分の年収で決まるので、基本スペックの融資限度額がいくら多くても借入する際の比較項目にはなりません。
また、初回申込時の融資限度額は幾ら多くてもよほどの事がない限り、50万円以下の設定になる場合がほとんどです。
限度額を増やしたいなら、増額申請をすることができます。初回の借入限度が少なくても、せめて半年以上、継続した利用をしていれば、キャッシング会社から増額の案内が届くようになりますし、自分から申込む事も出来るようになります。
「アコム」と「アイフル」即日融資を比較する
「アコム」「アイフル」両社とも即日融資も可能です。
アコムの即日融資
「アコム」は最短30分で審査回答が得られると公表しているように、審査スピードが早い事で人気があります。
「アコム」で即日融資してもらうなら、インターネット申込、店舗・自動契約申込、電話申込を利用することができます。
アコムは24時間、土日祝日も即日振込が可能です。(※金融機関・お申込時間帯によってはご利用いただけない場合がございます)
ネットバンキングから借入を申込めば初回に限り、平日18時までに電話で振込依頼をすれば指定口座への即日融資をしてもらうことができます。その際、18時までに契約を終える必要があるので、17時までに申込みをすれば即日融資が可能です。
「自動契約機」なら365日営業しているので、インターネットから申込を済ませておいて「自動契約機」で本審査を受けてカードを受け取り、カードを使ってATMからお金を引き出すことができます。
アイフルの即日融資
「アイフル」でも、インターネット申込、店舗・契約ルームの利用、電話申込から即日融資が可能です。
最近は24時間申込が可能なインターネット申込に人気があります。インターネットから申込を済ませ、申込が完了した後受付完了メールが届くので、メールが届いたら指定フリーダイヤルへ電話を入れて急いでいる事を伝えれば、優先して審査を行ってもらえます
自動契約機の層が不安なら、契約ルームに設置されている「てまいらず」が利用できます。
無人契約機の操作がわからないとか、という方のために導入された申込方法で、オペレーターに備え付けの電話で質問しながら申し込みができます。
契約が完了すれば、その場でカードが発効されるので、そのカードを使ってATMからお金を引き出せるようになります。
「アコム」と「アイフル」無利息期間を比較する
「アコム」と「アイフル」はどちらも30日間無利息期間サービスが利用できます。
無利息期間の利用開始日は、どちらも契約した翌日から30日間となっています。たとえば、契約をした翌日に初回の借入をして、30日以内に返済すれば、借入金だけの返済だけで利息を支払う必要がありません。
また、契約10日後に借入をし、そこから30日後に返済した時は、20日間は無利息期間が適用されますが、残り10日は通常の利息を支払う事になります。もちろん、20日以内に完済すれば利息は不要です。
無利息期間がどれくらいお得感があるのか、10万円を金利18.0%、毎月返済額3,000円で借り入れをし、無利息期間を30日として返済シミュレーションで比較すると、無利息期間を使った場合、利息合計は35,909円になります。
無利息期間がない場合は利息総額39,939円となり、無利息期間を使えば約4,000円程度利息が少なくなります。
金額が大きくなればなるほど、お得感がありますが、長期返済で考えている場合は、無利息期間を利用した方が得か、金利の低いところで借りる方が得かの判断をする必要があります。
「アコム」と「アイフル」申込条件を比較する
「アコム」の申込条件は、「20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、アコムの基準を満たす方」となります。
「アコム」の申込条件はこれだけなので、成人で安定した収入があれば、正社員だけでなく、パートやアルバイト、派遣社員、兼業主婦のように年収があれば申込が出来ますが、無収入の専業主婦や、年金収入だけの方は残念ながら申込は出来ません。
「アイフル」の申込条件は、「20歳~69歳までで、安定した収入があり返済できる能力がある方)」とだけ書かれているので、「アコム」同様、パートやアルバイト、派遣社員、兼業主婦でも安定した収入があれば申し込みが可能です。
また、審査には本人確認書類として運転免許証、や健康保険証、パスポートなどの写しが必要になります。
「アコム」と「アイフル」借入方法を比較する
「アコム」の借入方法
- 振込による借入
- ATM借入
アコムで借入する場合は、口座振込を利用するのがおすすめです。会員ページやスマホアプリ、電話から、振込手続きができます。ただし、金融機関の振込時間や受付時間はそれぞれ異なるので、事前に確認しておく必要があります。
金融機関 | 曜日 | 受付時間 | 振込実施の目安 |
---|---|---|---|
楽天銀行 | 月曜~日曜・祝日 | 00:10~23:49 | 受付完了から1分程度 |
三菱UFJ銀行 ゆうちょ銀行 三井住友銀行 みずほ銀行 |
月曜 | 00:10~08:59 | 当日09:30頃 |
09:00~23:49 | 受付完了から1分程度 | ||
火曜~金曜 | 00:10~23:49 | 受付完了から1分程度 | |
土・日・祝日 | 00:10~08:59 | 当日 09:30頃 | |
09:00~19:59 | 受付完了から1分程度 | ||
20:00~23:49 | 翌日 09:30頃 | ||
振込実施時間拡大 金融機関 |
月曜~金曜 | 00:10~08:59 | 当日 09:30頃 |
09:00~17:29 | 受付完了から1分程度 | ||
17:30~23:49 | 翌営業日 09:30頃 | ||
土・日・祝日 | 00:10~23:49 | 翌営業日 09:30頃 | |
その他 金融機関 |
月曜~金曜 | 00:10~08:59 | 当日 09:30頃 |
09:00~14:29 | 受付完了から1分程度 | ||
14:30~23:49 | 翌営業日 09:30頃 | ||
土・日・祝日 | 00:10~23:49 | 翌営業日 09:30頃 |
※大型連休時は、振込実施時間が異なる場合があります。
※実際の口座入金時間は金融機関により異なる場合がありますので、ご了承ください。
提携銀行は三菱UFJ銀行、イオン銀行、西日本シティ銀行、親和銀行などで、提携コンビニATMはセブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サンクス、ミニストップ、ポプラ、スリーエフ、デイリーヤマザキATMが利用可能です。
「アイフル」の借入方法
- 銀行振込
- スマホアプリ
- アイフルATM
- 提携ATM
「アイフル」の銀行振込は、全国約1,200の金融機関で24時間365日振込可能となっています。インターネットで振込手続きを行えば、最短1分で口座に振り込んでもらうことができます。
また「アイフル」は、スマホアプリを利用したカードレス取引が可能です。全国各地のセブン銀行ATM・ローソン銀行ATMが利用できます。ただし、この二つは提携ATMであるため利用手数料が発生する点には注意が必要です。
誰にも内緒で借入したいという方には、カードレスで借り入れできる「アイフル」のほうが利便性が高いでしょう。
「アコム」と「アイフル」返済方法を比較する
「アコム」の返済方法
- インターネット返済
- 自社・提携ATM
- 店頭窓口
- 口座振替
- 振込
会員ページから返済用の口座を登録しておくと、インターネット返済を利用することができます。利用手数料がかからないことや、土日・祝日でも24時間返済が可能なので、銀行の営業時間を気にせずに済むなど、メリットの多い返済方法です。
返済する場合は、提携ATMでスマホアプリを利用したカードレス返済が可能です。ただし、利用できるATMはセブン銀行のみとなります。
口座振替は、うっかり忘れがほぼない安定した返済が可能なので、おすすめな方法の一つです。
振込返済は、各銀行口座やATM、インターネットバンキングから行えますが、手数料がかかるほか、営業時間による制限、WEB明細受け取りにしていなかった場合は取引明細書が送付されるといったデメリットがあります。
「アイフル」の返済方法
- スマホアプリ
- 自社・提携ATM
- 口座振替
- 振込
「アイフル」返済方法も基本的に「アコム」のものと大体同じです。
ただ、スマホアプリで返済する場合、「アイフル」はセブン銀行以外にもローソン銀行ATMが利用できる、つまり利用可能なATMが多いというメリットがあります。
「アコム」と「アイフル」審査通過率を比較する
「審査通過率」とは、新規で申込をした人のうち、どれくらいの人が審査に通ったのかを表すもので、通過率が高ければ高いほど借り易いという事になります。
アコムの審査通過率
新規申込数 | 新規顧客数 | 審査通過率(%) | |
---|---|---|---|
2016年1月 | 36,272 | 16,496 | 45.5 |
2016年2月 | 37,032 | 17,417 | 47.0 |
2016年3月 | 44,626 | 20,668 | 46.3 |
2016年4月 | 39,804 | 18,798 | 47.2 |
2016年5月 | 46,122 | 22,234 | 48.2 |
2015年合計 | 462,434 | 221,791 | 47.9 |
※アコムマンスリレポートより抜粋(https://www.acom.co.jp/corp/ir/library/monthly_report/)
最も高かったのは2016年5月の48.2%が最も高く、この時申込をした人の約半数近くの人が審査に通ったという事になります。
アイフルの審査通過率
新規申込数 | 新規顧客数 | 審査通過率(%) | |
---|---|---|---|
2016年1月 | 29,046 | 13,558 | 46.7 |
2016年2月 | 31,856 | 15,216 | 47.8 |
2016年3月 | 40,109 | 18,949 | 47.2 |
2016年4月 | 34,125 | 15,673 | 45.9 |
2016年5月 | 37,109 | 17,458 | 47.0 |
2015年合計 | 388,541 | 180,666 | 46.5 |
「アイフル」の審査通過率は平均して46%~47%となっています。審査通過率を比較した場合、わずかですが「アコム」の方が借り易いと言えるかもしれません。
また、アコムは「はじめてのアコム」というように一社目のカードローンに選ばれることが多いので審査通過率が高いようです。
「アコム」と「アイフル」独自サービスを比較する
「アコム」と「アイフル」、どちらも独自のサービスを持っているので、比較する時はそれらも含めて比較する事がポイントです。
「アコム」はローンカードにクレジット機能が付けられる
「アコム」はACマスターカードというクレジットカードを発行しています。
一般のクレジットカードは、ポイントサービスや旅行保険といった付帯特典がついていますが、アコムACマスターカードは最小限の機能がついた非常にシンプルなカードです。
クレジットカードの発行には約1週間かかることが多いのですが、ACマスターカードは申し込みから1時間程度で利用できるようになります。
アコムでキャッシングの申込を済ませた後、電話で「クレジット機能をつけてほしい」と伝えるだけで、審査結果が出てから自動契約機へカードを取りに行くという方法もとれます。
また、カードローンをすでに持っている場合は、申し込めばクレジットカード機能を付帯してもらうことが可能です。
「アコム」はクレジットカードも併せて利用したいという方にとっておすすめです。
アイフルは多くの商品から選ぶ事が可能
商品名 | 金利(年率) | 融資限度額 |
---|---|---|
キャッシングローン | 3.0%~18.0% | 800万円 |
ファーストプレミアムカードローン | 3.0%~9.5% | 800万円 |
SuLaLi | 18.0% | 10万円 |
かりかえMAX | 3.0%~17.5% | 800万円 |
おまとめMAX | 3.0%~17.5% | 800万円 |
無担保ローン | 6.0%~18.0% | 500万円 |
不動産担保ローン | 3.0%~12.0% | 1億円 |
キャッシングローンが一般的なカードローンですが、「かりかえMAX」、「おまとめMAX」、「事業者サポートプラン」は総量規制の「例外」になるので、審査に通れば年収の3分の1以上の借入も可能です。
「SuLaLi」は女性専用のカードローンで、限度額10万円と少し低めの設定になっていて、少しだけお金が足りないという時におすすめの商品です。
「ファーストプレミアムカードローン」は、アイフルを初めて利用する満23歳~59歳で定期的な収入と返済能力がある方が対象になっています。
このように「アイフル」には様々な商品が用意されているので、利用目的などが決まっていれば、その目的に適したカードローンが選べます。
まとめ
基本スペックはほとんど同じなので、どちらを選んでも問題はないかもしれません。
スマホアプリで借入・返済ができるという点を考えると「アイフル」のほうが使いやすいでしょう。
ただ、「アコム」はクレジットカード機能を付帯できるので、キャッシング枠を大きく取りながらショッピングもしたいという方は、「アコム」が良いでしょう。
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